親父涅槃で待つ

日本のウィリアム・バロウズ(嘘)こと中島らもさんが亡くなられてショック。
あっちでは酒もクスリも自由なんでいっぱいラリッてください。
ご冥福おいのりいたします。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040727-00000513-yom-soci
http://www.age.ne.jp/x/ramo/

わりと初期のエッセイは愛読してました。
あの年代の団塊の世代屈折系*1とでもいう人たちの仕事は今でも好きです。
例えばファウスト世代でユヤたんや滝本に夢中の若いコはその影響でオーケンの本とか読むと思うけど、その上にらもさんはいるんで是非エッセイ読んでほしいです。

小説の面でもカダラの豚とかよかったなぁ。
最近は読んでなかったのでまとめて読もうかなあと思います。

今から仕事なんで続きはまた後で。

帰宅。
普段飲まないんですけど、今日はちょっと飲みながら書いてます。
中島らもさんのエッセイで好きなのは
「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」なんですが
その中で好きなフレーズで追悼にふさわしい文があったのですが
こちらの方→http://d.hatena.ne.jp/plutopluto/20040727
が引用されてるので別の部分を

たき火をつっついてるうちに、イモ焼こうや、ということになり誰が買いに行くかでモメている所へ友人の一人が走り寄ってきた。息えをきらせて、
「三島が、自衛隊に乱入して割腹自殺した!」
それを聞いた僕らはとりあえず大笑いした。冗談にしてもよくできた話だと思ったのだ。
それが、話を聞いてるうちにどうやらほんとうらしいということがわかってくる。
何か悪い夢でも見ているような感じで、何かしなければいけない気がするのだが、かといって何をどうできるというわけでもない。
「とりあえず酒でも飲もう」
ということになって、一人がジンを一本調達して来、人のほとんど来ない校舎の階段の踊り場で酒盛りを始めた。 P73より

↑こんな気分です。今

十代の僕は一種凶暴なほどに自分自身を憎んでいた。そしてそれ以上に、自分がその一隅を占めている所の「世界」そのものを憎み、呪っていた。世界は醜悪で愚かで腐臭を放っていて。それは僕の存在とうりふたつだった。自分も世界もその腐った体で抱き合ったままで「ぶっつぶれてしまえ」というのが、僕にできる唯一の意思表示であり願望であった。酒の酔いは。そういう破滅的な気分に実によくフィットした。泥酔してぶっ倒れる瞬間というのは、自分と世界にとって大破滅のミニチュアであり。夜ごと訪れる小さな「ビッグバン」だった。 P84より

追記、今日文庫で買ったらもさんのバンド・オブ・ザ・ナイトを読了。
本当にバロウズでした。オススメです。

*1:中野翠さんや橋本治さん村上春樹も入ると思う