雑誌あれこれ

いろいろ書きたいことがあるんですけど、どこから手をつけていいのか。
とりあえず今月号のサイゾーのM2対談と秋葉原特集が面白かった。
特に岡田斗司夫さんが対談で萌え=性欲って定義したのに対し対談相手の森山喜一郎さんがあれは「ダメなものへ向かおう」とする動機なんだって返すとこ
が面白かったです。
それに対して岡田さんは性欲っていっても直接女とヤリたいとか触りたい*1というものでなく
もっとバーチャルな覗き趣味なんだって言ってて。
とりあえず性欲を萌えって言い換える所がオタクのズルいトコと
はっきり言ったのには岡田さん偉いなぁと関心しました。

M2対談は又後日書きます。とりあえず今週のサイゾーお薦めです。

あと今出てるクイックジャパン佐々木敦さんのコラムに感銘。
電気グルーヴを入り口にいろいろ書かれてて
90年代以降のシブヤ系の音楽*2が何を表現してたかをうまく書いてるなぁ
と思いました。
これを入り口に今の状況が語れるかなぁと思うのでこれもお勧めします。

あとinvitationのバブル世代の少女特集とか最近の芥川賞作品をどう読むか特集とか見て「どうしてこの人たちは少女を語る時こんなに嬉しそうなんだか」とか思ったり、その一方でバブル世代(80年代生まれってこと?)
がもてはやされるほどオタク世代との間にいる70年代生まれは肩身が狭いなぁとか思ったりして、ちゃんと見れば宮藤さんとか舞城王太郎さんとか乙一さんとかスターがいっぱいいるんだけど、その人たちは単体で評価はされるけど
一つの流れというか何とか世代みたいな括り方はされないなぁとか
思ってみたりしてます。

あと小説トリッパー大塚英志さんのサブカルチャー/文学論の綿矢りさに対する言及の仕方にちょとカチンときたけど
こちら→http://d.hatena.ne.jp/solar/20040321#1079821515
が思ってること書いてくれてるからまぁいいかなぁ。
私はどうにも大塚さんがいう戦時下って言葉が実感できない。
あれはつまり日本が今戦争に関わってるってこと=戦時下って意味なんだろうか?
でも実は戦後、いろんなトコで間接的に戦争のは関わってるわけだし10年前にはPKO派遣もあった。
つまり戦後は一貫して戦時下だったわけだ。
大塚さんは9・11以降、そっち方面の言説を積極的に打ち出してるけど
それ自体が何かあの映像のショックに乗せられてるみたいだ。
私はどうにも9・11から何か世界が変わったみたいな言い方になじめない
パト2の言葉でいうなら「戦争?そんなものはとっくに始まってたさ」
ってわけで、もし何か言うなら、そういう世界中で起きてる戦争と自分たちの生活との距離、実感できなさ、もしくは、できなくしてる何か、あるいは実感しないといけないのか?だとしたら何で?
っていう低レベルなトコからはじめないとイカンのではとか思う。
今の大塚さんや9・11について語る人の言い分は実感できないこと=ダメ
みたいな言い方に聞こえてとにかく考えろ、参加しろって煽ってる感じだけ伝わるんだよなぁ
それは逆効果なんではとか思う。
でも今の10代(バブル世代)は戦争について考えるとか、もしかした当たり前なのかなぁ、そういうコに向けてあの憲法のCDとか売るのかなぁ
それとも10代でもそのあたりに違和感を持ってる人はいるのかなぁ?
とか思いました。
とりあえず「女生徒」は読みたいと思ったけど。

*1:そういう欲求の人は歌舞伎町に行くらしいです

*2:あるいは引用やサンプリングを武器に表現してきたコピー世代の人々