さかさに読んでもスキトキメトキスです。
昨日アニマックスで放送してる第1話を見ました。いいわぁ〜
私多分、リアルタイムで見てないのよね、でも再放送で放送する度に見てたのよねぇ。1話の時点ではうる星やつら色濃厚ね、多分同じスタッフなのかなぁ?うまく言えないけど、こういうセンスってスッゴく80年代って感じね、今見ると少しクドいギャグセンスとか、パンチラ主義とか。
何ていうか昔の漫画やアニメって明るいパンチラ文化があったのね。
元祖は「まいっちんぐマチコ先生」あたりかしら

でも何よりもこの作品の最大の功績は「かっこいいデブ」を出せたことね、もう肉丸君がかわいい+カッコよくて、漫画史的にも画期的なんじゃないから?
ヒロインの魔子ちゃんが無条件の肉丸君を好き*1なのも何かいいなぁ。こういうベタな相思相愛って表現として低く見られがちだけど、私は好きだわぁ、うる星やつらってさぁその辺悪意があるじゃない、男は女が「どんなに愛しても浮気する生き物だっちゃ」みたいに、それを女性だから複雑な人間関係を描けてるからスゴイって評価する人もいるけど、私は「さすがの猿飛」の方が好きだな。
わかった「さすがの猿飛」って男の子の価値観が前面に出た「うる星やつら」なのよ。そう考えるとよくわかるなぁ*2

最後に肉丸君が何でカッコよく見えるかについて考察するけど、デブってことはカワイイの記号に押し込んで、他の要素は典型的なプレイボーイのソレなのよね、ちゃらんぽらんに見えて忍術は一流で頭が切れる、女の子に必要以上に好きとかかわいいとか言えるし、諸星あたるみたいにヒステリックに怒ったりしない、基本はフェミニスト、でも最後は一番好きなコ=魔子ちゃんのトコに帰ってくる。*3
これって肉丸君が美形だったらすごーく嫌な奴よね、でもデブだからどんなにカッコイイこと言ってもギャグになるし、どんなシリアスなことも照れずにできる。
それとさぁ、今のこういうタイプの学園漫画ってさぁ、男の子がウジウジしてるじゃない、アレって内面が自分に向いてるのよねぇ。女の子が好きなんじゃなくて、女の子に愛してもらえる自分が好きなのよ、多分。もっというとそうやって出来上がる擬似共同体が、だから平気で複数の女の子と同時に暮らして家族みたいな状況を許容できるのね、「僕を愛してくれるならだれでも家族さ」みたいな、肉丸君はそれがないのよ。飄々としてるけど、実は一番大人なの、ありゃいい男だわぁ*4

*1:どうして好きになったかは最終話近くに回想シーンが出るんだけど

*2:第一話のツボに入るシーンに肉丸君が神風の術=風を起こしてパンチラ現象を起こす術を使い女生徒のパンチラを見た後、そのお姉さん方を口説こうとすると魔子ちゃんが間に入ってきて「でも魔子ちゃんが一番かわいい」っていうトコ、その後肉丸君は魔子ちゃんに縛られてヨーヨーみたいにされるのがその後の関係を象徴しているなぁ

*3:それに対応する魔子ちゃんもちゃんと大人でさぁ

*4:声優さんがうまいなぁと思ったんだけどタッチのたっちゃんの声の人なのね、タッチのアニメも最近よく見るんだけど、今見るとたっちゃんがスゴイ大人なのよねぇスゴイ回りの気を使ってるのがわかる、実は南ちゃんが一番イタい奴なのよね。BSマンガ夜話でタッチをとりあげた時、アシスタントの川村ティナさんが「南ちゃん」嫌いと言ってたけどすごくわかるなぁと思ったわん