今月のサイゾー
読み所多し。
サイゾーってモノクロとカラーの丁度真ん中のページにいつもジブリ関係の記事があって、たいてい鈴木敏夫のインタビューというか宣伝が乗ってないか？
そして犬馬鹿芸能人特集に何故か押井守の名前がない*1。
創刊当初はジブリ美術館の黒い疑惑を追ってたはずだけど。
う〜ん。
あと面白かったののは土屋圭市がアメリカで流行ってるって話でエアロスミスのメンバーがサインを求めた時に「で、この中のどの人がスミスさん？」って言ってのけたってエピソード
いやこういう話スキです。
自殺用に拳銃密輸ってのも何かいいなぁ。
権利関係の記事が多いのも勉強になる。
辛酸なめ子がどの辺りを目指してるのかも気になる。
サブカル男子はみんな、なめ子大好きに間違いない。
で一番気になったのはＭ2対談でお題は華氏911なんだけど
宮台 むしろアフガン攻撃からイラク攻撃への流れで空前の軍需が生まれて、低所得層の大量雇用が生じた。だからヒスパニックにブッシュ支持が拡がってる。さらに兵隊さんになってお金を稼ぐ人の数も増えた。ムーアの描く「戦争でお金持ちだけが儲かり、貧乏人には戦死リスクが配当される」という構図は片側しか見てない。
宮崎 イラク戦争は貧困所得層向けの雇用対策みたいな側面も出てきてますからね。ケリーになってから直ちに退くというわけにはいかない。ただケリーが大統領になれば、イラク戦争の責任者、とくにラムズフェルド国防長官が追い込まれる可能性がある。あるいはマイケル・ムーアが問題視している、政軍産の利益構造がある程度明らかになる。それくらいかな、ケリーが勝ってもいいことは
これ順番が逆じゃないかなぁ？って思うし兵隊さんの給料が減らされてるのは華氏911のラストでもやってるし。もし、あの戦争のおかげで豪邸に住めるようになりましたってほどの兵士がいるんなら別*2だけど。
雇用対策を国がちゃんとやってないから軍隊しか行く場所がないんじゃないの？
って思う。あと
宮台 だから「華氏911」みたいなやり方が有効だなんて思うのは錯覚。たとえ緊急避難だと正当化しても、要は「目クソ鼻クソのツバぜり合い」に過ぎないから、「噛ませ犬」を噛んで気分スッキリが関の山。藤原帰一の言葉だけど、有効なのは「冷酷なハト」だけ。タカよりもはるかに冷酷になって、初めてハトはタカと対峙できる。左翼はエモーショナルに盛り上がる限り、マスターベーションで終わる。香山リカは「心情左翼のダッチワイフ」をヤメロよな。ウロチョロされると目障りだよ。
関係ないけど宮台先生は口が悪くなったなぁ。口が悪い＝カッコイイと思ってるのだろうか？
私は知らないけど冷酷なハトに徹して成功した政治家ってどのくらいいるの？
特に日本やアメリカでは？
結局みんなエモーショナルな方に引き寄せられてるわけじゃないですか。
私は逆なんじゃないかなぁって思う。
右には右をって宮台さんはいうけどエモーショナルにはエモーショナルな方がいいと思う。
その意味でマイケル・ムーアの方法論は買うなぁ。
そうやってクールなふりしてただ見てるからタカに食われるんじゃないの?ハトは。
この間ボーリングフォーコロンバイン見てて思ったんだけど、トレンチコートマフィアが教室に入ってきた時誰かが例えば先生が銃を携帯してたら被害は最小限に止まったんじゃないかな？
もしくは生徒全員が銃を携帯してれば。あぁ〜もう4歳くらいから全員、銃の携帯ＯＫにしちゃえよ。そしたら児童虐待とかなくなるから。まぁこれは冗談だけど。
あとやっぱりボーリングーフォーコロンバインってラストが肌に合わないんだよなぁ。
あのＫマートの販売取りやめって銃の問題をオーナーが考えたからじゃなくて、マスコミの報道によるイメージダウンを恐れてでしょ。あとトレンチコートマフィアが銃襲撃の時の映像だけシリアスな音楽がかかってて、他の銃の事件のシーンはライトな音楽流してるんですよね。つまり音楽で感情を誘導してる。あれがキューブリックだったらどっちもクラシック流すか無音ですよね。
そういうトコが引っかかる。
それと結論は銃が問題じゃなくてアメリカ人の中にある恐怖心が問題だとたどり着きながらＫマートとチャールトンへストンのインタビューで銃の問題に戻してる。
多分さトレンチコートマフィアの二人は銃がなくてもナイフなりなんなりであの事件起こしたと思うんですよね。そういう学校の閉塞感について語ってるのがマット・ストーンとのシーンだけだってのが気になった。
リアルタイムで見た時思ったのは銃規制の問題を扱うためにコロラドの事件が餌に使われてるって感じだったんですよね。まぁ今はエレファントとか本とか出てるから「まぁいいかなぁ」って思うけど、その意味で私の評価ではロジャー＆ミーとか華氏911の方が一貫性があるなぁと思った。
あと山ちゃんじゃなくて水島裕が声やればいいのにと少し思った。
で、話しを戻すと
その前のトコで宮台先生はケリーはデプス（陰影や薀蓄）がなくてブッシュはちょっとお茶目でセクシーっていい方してる。
これってエモーショナルとクールの対立ってことじゃないんですかね。そしてデプスしかないケリーをどっちかというと不利と見てる。
正直いって大統領選挙はどっちが勝つかわかんないし勝っても負けても華氏911の影響がどのくらいあったか？ってのはわかんないけど、あの映画はメディアの監視として機能してることにおいては成功してると思う。いかにアメリカで偏向報道が行なわれてたかを一つに記録として残した価値はあると思う。ああいう映画が二弾三弾と続いてメディアや企業の一種の監視装置として機能させ続けることがマイケルムーアの一番の目的なんじゃないかな？
それはもしかしたらドキュメンタリーとはいわないのかもしれないけど。
しっかしこの対談における宮台真司は全然セクシーじゃないね。デプスはあるんだろうけど。
マイケルムーアの方が全然ロックだしセクシーだよ。
この対談読んでもどうすればいいかさっぱりわかんないし。
