こちらの方→http://d.hatena.ne.jp/strictk/20040824
のNANAについての文章が素晴らしかったです。
ちょっと付け足すなら社長(仕事で成功)の道も社長婦人(母として成功)の道も耐用年数が実は尽きてるってことも矢沢あいは気付いてるんじゃないですかね。
それはほとんどの登場人物が親とうまくいってないってトコで出てきてる。
そんな中で主にナナの方なんだけど、仲間に固執しますよね。
何か擬似家族への憧れみたいのがすごく出てる。ナナは実は音楽的成功にも音楽にもあんまり、関心がなくて、今の関係、もしくはかつてあった人間関係の維持にすごく力を注いでる。
ただその第三の道もうまくいくか?って言ったらかなり危ういですよね。
モダンガール論を参照にするのは思いつかなかったです。
私の書いたものを参考にされたそうですけど、全然上ですよ。まとまってるし。

あと「負け犬の遠吠え」について書いたのも面白かったです。
http://d.hatena.ne.jp/strictk/20040811
これはつまりマイノリティの階層化の問題かなぁと思います。
結局マイノリティの成功者が出てきて、そういう人が目立ってセレブになると、他の人がダメなのは努力が足りないからだとか個人の資質のせいにされて、マイノリティ自体が対立してしまうという。それはオタクでも黒人でも障害者でも負け犬(というか働く女性と言った方がいいかな)でもおきてますよね。
多分今まで日本人には単一民族で総中流って意識があったから見えなかった階層の問題が見えてきたのかなぁって思います。
小倉千加子さんの「結婚の条件」の感想とかも読みたいです。