フォースインパクトは起こるのか?(裏)

舞城王太郎=一人エヴァンゲリオン説を立ててみる。まだ仮説なのであくまでおぼえがきだけど例えばファウスト勢でだれがエヴァ度が高いかと言ったら影響を公言してる滝本やユヤたんより舞城なんじゃないだろうか?細かいガジェット、すぐ元ネタのわかるストーリー、そして他を圧倒するスピード感、やたら舞台が変わり内面へ飛んだかと思うと現実に帰還する、その振幅の激しさは劇場版エヴァみたいだ。そして誰もが話題にせざる負えない批評家殺しっぷり。おそらく舞城王太郎とは個別の作品で語ることはもはやできず舞城王太郎舞城王太郎というもっとも優れた作品なのだろう。そして舞城について語れば語った賞や人間も又舞城の作品と化す。三島賞の選考も芥川賞の選考も褒めるにせよ貶すにせよ読んでる選考委員の底が露わにされ、褒めれば最近の若者に媚びちゃってって思われるし貶せば輝ちゃん年なのね。と見下される。舞城は文学をすべてサンプリングのネタ元と見なして物語を紡いでく、とにかく書く、書いて書いて書きまくるミステリー風純文学風ノワールセカイ系風、難病モノ風次は何だ?戦争モノか?SFか?そして思う。舞城は文学を終わらすつもりなのではないか?エヴァがアニメを終わらせたように。読んでる人はわかると思うけど舞城の作品は全部同じ世界観、そして同じ時間軸で話が動いてる。時々メタカして物語内物語内物語内物語内物語内物語内etcとか姑息なこともやるけど、そして読み終わった後その情報量文圧に圧倒されて何の話だったのかさっぱりわかんない。でも以外に残るのは「愛」とか「家族」とかわかりやすいにもほどがあるべっタベタなメッセージ。評論家で舞城褒める人って豊崎由美さん以外でココに注目する人は少ない気がするけど、実はココが言いたいことなんじゃないの?って思うし、このベタベタのメッセージを直視できない人はどうかと思う。そこらへんもエヴァのラストみたいだ「おめでとうおめでとう」おそらく西暁町サーガのラストでは今までの物語がすべて統合された究極の文学=物語となりそして舞城本人が登場するのではないだろうか?そして語るのだ「愛」を。その時世界は舞城王太郎となる。それにしても舞城王太郎とは実に男性的な名前だ舞=MYキャッスルキング太郎、俺の城の王たる男。玉袋筋太郎なみに男らしい名前だ。ここまで男らしい名前だからなのか?以前舞城王太郎福井県に住む双子の女の子コンビ作家説というのをネットで読んだことがある。おそらく彼女たちは巫女であり触媒なのだ。庵野秀明にとっての綾波レイのように、彼女たちはどこか遠く異世界の古城に一人で住む、王の言霊を受け取り自動初期で物語をつづる。そしてすべての言葉=物語を書き綴られた時、こちらとあちらの壁は崩れ王はこの世界に姿を現す。舞城の小説を読むという行為はその儀式なのだ。王はいつ降臨するのか?まだわからない。だがその時こそフォースインパクトは起こるのだ。