今週のビックコミックスピリッツから始まったルサンチマンがすごかったです。ついにこういうのが出たかって、簡単に言えば、もうすぐ30歳で彼女がいない印刷工場勤務のブ男*1の話です。一応設定が近未来で、バーチャルリアリティが絡んでるんですけど、これはプロレタリア文学です*2
福本伸行さんの「最強伝説黒沢」が話題ですけど、あの漫画は仕事での自己実現には向かうけど、女の問題は無視してるじゃないですか、それは多分福本伸行の資質なんだろうけど、女に行く方がリアルだなぁって思います。
多分、話はあのバーチャルギャルゲーの少女が意識を持つか、実は彼女は実在したって方*3に行くのかなぁって思うんですけど、できればこのままギャルゲーはギャルゲーのままであって欲しいです。
気になるのは作者がギャルゲーマニアかどうか?で、もし客観的にこういう人を笑うために描いたら駄作になってしまうと思いその辺がスピリッツだけに心配ですけど。
それにしてもゼブラーマン*4ルサンチマンって今のおたくの願望の相似形ですよね。
簡単に言うと「ヒーローになりたい」と「女が欲しい」なんですけど*5、それが現実ではかなわぬ(笑)から虚構で埋めようって話で
それが虚構で処理できなくなってって方に行くんだと思います。

それにしてもココ最近のスピリッツは何を考えてるんでしょうか?
オメガドライブではひきこもりだし、村上かつらの新作は中卒の工員の話だし
おまけにルサンチマンですからね、全然トレンディじゃないです。
世の負け組感情が一点に集中しているのを感じます。革命でも起こすのでしょうか(泣)

追記、でもルサンチマンの主人公には例えば「すいか」に出てくる小林聡美が演じる基子のような30代独身女はどう写るのでしょうか。例えば「すいか」のハピネス三茶の住人なら受け入れてくれるような気がするんだけど、まぁ恋人は難しいかもしれないけど、
負け組は負け組とつるみたくないのかなぁ?
万国の負け組よ、団結せよ!と、つい「結婚の条件」を読んでると考えてしまうnarkoです。

*1:心もすさんでる

*2:もしくはリアルちょびっつ

*3:徳弘正也狂四郎2030みたく

*4:正直漫画はあんまり好きじゃないんですけど、映画版が楽しみなので読んでます。

*5:トレンディドラマ好きの女なら仕事で成功したいと素敵な男と結婚したいになります。あくまで「素敵な」ですけど