木更津キャッツアイ 日本シリーズ

ついに観てきました。キル・ビルがぶっ飛んでるって言ってもさぁ、これに較べたら全然まともだったんだなぁとか思います。*1
途中、脳から変な汁が出てきて大変でしたわ。
観終わった後もテンション上がりまくって何もできなくてもう大変。
でもね、内容については書きません。やっぱ、まっさらな気持ちで観たほうが楽しいと思うから。

あとちょっと理屈つけるなら私はこの作品70年代生まれ*2による、エヴァンゲリオンあるいはエヴァ的なもの*3に対する返答だと思いました。
エヴァと全く間逆でありながら、はっちゃけ具合はタメはるっていうか、ようするに「人の心がバラバラで好き勝手やってるのがいかに面白い=楽しいか」
ってことを笑いにのせて結果的に描けてしまった作品だと。
だから多分この作品が一番楽しめるのってキャッツのメンバーと同じくらいの年代20代のコだと思うんだ、正直十代のてんぱった、それこそ少年犯罪とかにいっちゃう可能性があるコが観てどう思うかわからない*4けど、そういうコにこそ観て欲しい*5なぁとは思う。
その意味で美礼先生のラスト手前のシーンは必見、あそこがあるからただのしっちゃかめっちゃかじゃなく骨のある作品になったと思う。
まぁ難しい理屈こねるような作品じゃないんだけどね、ただ笑って面白かったって言ってもらえればうれしいな。って作品だと思います。
久々に心の殿堂いりですわ。
http://a.hatena.ne.jp/narko/simple

*1:正直、映画としてどうか?はわかんないけど、

*2:監督の金子文紀さんは71年生まれ、脚本の宮藤官九郎さんは70年生まれ、プロデューサーの磯山晶さんは67年生まれだけど

*3:いわゆるセカイ系とか呼ばれるような作品?そういう作品って過剰に心と心のつながりを重視しててさ、その一方で、それがないセカイなんか滅べ!って簡単に言うじゃない、そういうのへのアンチ

*4:そういう子を満たすナルシズムはないし

*5:私の行ったトコは観客は9対1で女の子だったから基本はアイドル映画として認知されてるのかなぁ?私は男の子のそれこそ映画秘宝とか読んでる人がもっとも楽しめる作品だと思うんだけどなぁ、それが少し残念。でもジャニーズファンの女の子にはちゃんと宮籐官九郎と出会う回路があるのよね、あの辺りのコが今一番ドラマや映画に対するアンテナが敏感なんだって気がする